人は追い詰められると思考が鈍くなってきて、考える力が弱くなります。
その結果、嫌なことが起きやすくなります。
焦るときに大事なのは、「損をしたくない気持ち」に対処することです。
焦る気持ちは感じない方が良いのですが、難しいので他の気持ちをかぶせます。
「始めなければ」「手を付けなければ」「買わなければ」など、「それをやらなければ」現状は変わらないという見方です。
「・・・でも、今がチャンスなんです」が焦っている時の特徴です。
人は「得をするかも」と感じるときに、思考がおかしくなり、感覚で判断し「大丈夫だろ!えいや!」って思い切って崖に落ちていきます。
大丈夫じゃ無いです。
これが自分で自分の運を悪くしている状態です。
厄介なのは、自分で自分に何をしているか理解出来ていないことに加えて、周りの話が耳に入ってこないことです。
思考が鈍くなっているので、自分の置かれている状況に考えが及びません。
何を求めていたのか、何が大切なのかが分かりにくくなってきます。
こういう時は一端全部止めた方が良いです。
いろいろあるかも知れないけど「無しにする」という判断をした瞬間に冷静になります。
「おしいな~」という気持ちはどこかにありますが、無しにして、もう一度考えます。
人は気持ちの持ちようでメリットもデメリットも簡単に大きくなったり小さくなったりします。
その気になっていればデメリットは相対的に小さくなりますし、どこかに引っかかりがあるとデメリットが相対的に大きくなります。
こういう感覚的な話になると、今の感覚は当てにならなくなります。
そこで必要なのが「自分は今、何を選択する必要があるのか」です。
「今」にポイントがあります。
そして、「自分自身」を軸にしていることも大事です。
焦るときは思考が混ざりすぎてしまい、何がどうなっているのか分からなくなっていて、「何のため」が曖昧になっています。
この状態を絞っていくことで、焦っている中でも判断が出来るようにします。
100%オールOKはありません。
何かの結果が良い感じであれば、他の何かで嫌な想いをしていたり、ダメな感じになったりします。
だからこそ、トータルで良い方が上回ることを目指します。
焦るだけで、悪い方に向かって行きます。
それを知っているだけでも対処のしようがあるってものです。