占いの結果の解釈は占い師によって大分違います。
もちろん、結果そのものは変わりません。
しかし、結果を受け止める占い師によって、真反対の伝え方をされることがあります。
私は占っている最中はもちろんですが、占う前にも相談内容を吟味し、情報が不十分ところは相談者にあれこれとお聞きします。
何も聞かなくても答えを出すことは可能ですが、それは単なる占いの結果であって、相談者の必要に合わせた結果ではありません。
相談者の必要に合わせた占いの結果とは「今、必要とする答え」を意味します。
占いは未来を暗示します。
その未来がより良いものであるなら、今、私がお伝えすべき事は「如何にして更に良い未来にしていくか」です。
その未来が悪いものであるなら「如何にして無難にしていくか」をお伝えする必要があります。
未来は良いですよ、未来は悪いですよ、では答えになっていません。
さらにいえば、未来は悪いから○○は止めた方が良い、というのも答えになっていないです。
「○○な感じがするけれど大丈夫だろうか」という想いで相談されているのに、「○○は止めないとダメ」と言われてしまうと選択肢がなくなります。
これが占いの結果を鵜呑みにしてはいけないという話の根拠です。
占いを受けなければ、そのまま進んだと思います。
もしかすると、そのまま不運に見舞われるかも知れません。
それが予測されるから相談しているのに「止めた方が良い」と言われると、どうしたら良いか分からなくなります。
今やろうとしていることが思いつきなら「止める選択」もあるかと思いますが、それなら最初から相談しないでしょう。
いろいろと考えて、その上で思い切って決断をしようとしている時に「その決断はダメ」となると身動きが取れなくなります。
こうなるぐらいなら占いを受けなかった方が良いと考えるのが私です。
「○○だけど、もしやるなら○○を考慮してみては?」と選択肢を提示するのが占い師の役割のはずですし、メリットとデメリットを提示し、判断出来るように伝えるのも占い師の仕事です。
この答えを引き出すには、相談者の事情をお知らせ頂く必要があり、その内容と占いの結果を結びつけることで可能となります。
私はちょいちょい「凶方位だけど大丈夫ですよ」とお伝えすることが出来るのも、相談者の状況と占いの結果が与える影響度合いを把握出来ているからです。
相談者自身が占いの結果とどの程度一致しているのか、未来に対してどのように備えれば良いのかが分かると、精神的に相当楽になりますし、実際に未来も変わります。
占いの結果自体は変わらなくても、その結果を如何にして活用するかで未来は変わります。