占いのご相談のやりとりをしている時に「正しいやり方」といった感じの単語が出てくると、危ういと想いながら話をしています。
正しい=間違っていない=うまくいく、という意識が相談者の中に生まれてきている可能性があります。
でも、正しさとは立場や状況、環境によって大きく変わります。
しかも、正しくやればうまくいくわけでもありません。
うまくいかない可能性があるのは、置かれている状況によって正しさが変わるからです。
よくあるのが吉方位に行けば全て上手くいく思考です。
吉方位に行こうとして、身のまわりの事をおろそかにし、周りを押しのけ、自分だけ得をしようとしてもうまくいきません。
理屈は単純です。
吉方位で上げる運よりも、周りから受ける運の低下の幅が大きいからです。
その時々によって必要な「正しさ」が変わり、不変のものはありません。
長所が短所、短所が長所になるように、うつりかわるものです。
これが分かっていると、その時々の状況次第で判断の仕方が変わることも分かってきます。
「正しいやり方」よりも、今の状況に合ったやり方や判断の方が良い結果を導き出しやすくなるのもこれが理由です。
私は「凶方位でも今回のケースなら引っ越してみるのも一つ」と言います。
それは総合的に見て凶方位の悪影響よりも、引っ越した後の好影響の方が良い結果になりやすいと占った結果です。
もちろん、「吉方位に引っ越したい」を否定するものではなく、吉方位のタイミングで引っ越しが出来るなら、それはアリです。
でも、無理をしてタイミングを合わせようとすると、他への悪影響からトータルマイナスになることもあるのです。
「正しさ」を求めたくなった時、頭が固くなっていないか、視野が狭くなっていないかを自問してみると良いです。
出来れば○○したいけど、無理なら○○でもOK的な思考になっていれば大丈夫です。
正しくないとなんだか怖いと感じる時は、一度立ち止まり、周りからアドバイスを貰った方が良いです。
冷静になった上での判断なら、上手くいく可能性が高まります。